「高遠ちゃんの記憶戻ったらさ、
またあのメンツで海行こうよ!」
「いつになるんだか、、」
「まあまあ優馬!そうゆーなって!」
弥生は俺の背中をポンポンと叩いた。
「今日お前が来る前、鈴香と話してたんだけどさ、」
良介さんって人、
俺はずっとつっかかってた。
「鈴香、病院で出会った良介さんって人のことすっごい笑顔で話すんだ。
俺のことは未だに苗字呼びなのに、良介さんは下の名前だし、なんか、なんつーか、すげえさ…っ、」
「落ち着け優馬。
大丈夫だ。高遠ちゃんはお前のことちゃんと好きだよ。」
「今日会ったばっかのくせに何言ってんだよ!…お前にはわかんねぇだろ。」
そのとき、ふと弥生の顔を見た瞬間、
俺は弥生に対して酷いことを言ってしまったことに気づいた。
「ごめん、ごめん弥生…」
「いや、優馬の言う通りだよ。
俺なんかが高遠ちゃんのことわかるわけねぇよ。
だって今の高遠ちゃん…高遠ちゃんじゃねぇんだもん、、」
……弥生…

