「舞には悪いけど、俺、舞とは付き合っていける気がしない。
きっとこのまま続いても俺の態度は変えられないし、舞の想いには応えてあげれない。」


「ごめん優馬!わたし我慢するから!お願いだから別れるなんて言わないで!」


俺にすがりつく舞の手をそっとどけた。


「ごめんな」



俺はたぶん、舞のことが好きじゃなかった。好きになれなかった。

なんとなく付き合ってみたけど、
きっとこのままじゃ舞を傷付けるだけになってしまう。




俺が立ち去った屋上では、

舞の泣き声が静かに響いていた。