「やっとくっついたのかよ〜!おめでとう!」
佐久間くんは、笑顔で2人を祝福してた。
「ありがとう」
頬を染めてそう述べる鈴香は本当に可愛らしかった。
「じゃあ、あまり者同士、俺らも付き合うか?」
「……え?あ、ゴメン何?」
「俺、もう一回このセリフ言う勇気ないよ…」
「馬鹿弥生〜」
「アホ佐久間〜」
2人は佐久間くんをイジリ倒してた。
あたしはそれを見て笑ってた。
でも、表情だけ。
心は、笑えてない。
前に鈴香に応援するなんて言っといて
いざ付き合ったらこのザマ。
あたし、ほんと最低。
「あ、てか俺のかき氷は!?」
「ごめん忘れてた」
「ラブラブしやがって!
もう自分で買ってくるわ!」
「ごめん弥生〜」
佐久間くんは、わざとらしい怒りっぷりを見せ、海の家の方へ歩いっていった。