なんだか照れくさくて、
でも嬉しくて
2人はかき氷のことなんかすっかり忘れて、手を繋いで戻った。
「あぁー!!優馬の裏切り者ー!」
佐久間くんが叫んでこっちに走ってくる。
雅ちゃんは少しキョトンとした顔をしていた。
「き、急なんだけど、俺ら、めでたく付き合うことになりました…」
「高遠ちゃん、マジ?俺のこと振るつもりなの??」
「振るつもりも何も告られてないし!」
「てか鈴香のこと譲らねーし!」
え、
なにそれ
超嬉しい。
たとえノリだとしても
そうやって言ってくれる優馬が
なんかいつもよりカッコよく見えた。