売店から遠く離れ、
ひと気の少ない所へと連れてかれた。



「2人に連絡した方がいいかな!ほら、急にいなくなったら心配するじゃん!」


「ちょっと落ち着け?ってゆーか俺の話聞いてくれる?」


「うん。ごめん…」


「 … 」


だ、黙るなよおおお

どうしよどうしよ。

何言うつもり?

どういうつもり?



「…すき」

ザッパーン…


波の音に掻き消されてなんとなくしか聞こえなかった。


「え、?」


今、告白されたのかな?
それとも聞き間違い??



「俺、高遠がスキ。
こんな俺だけど、付き合ってくれないかな」


「う、嘘だ…」


「嘘じゃない」


「罰ゲームかなんかでしょ?」


「違うよ。」



やばい。
優馬を直視できないよ。



「鈴香、俺を見て?」