「俺、飲み物買いに売店行くけどなんか欲しいものある?」
優馬は、急に海から上がるとそう言った。
「わたしは大丈夫〜」
「俺カキ氷頼む!イチゴね!」
「あ、あたしも行く!飲み物欲しいし」
「おっけ」
…なんかちょっと遊び疲れたな。
「なぁ、、なんか水着姿って変な感じするよな。」
「え!?あたし変?似合ってない?」
「いやっそーゆー意味じゃなくて!
なんか、普段と違うからドキドキするってゆーか…って俺何言ってんだろ!」
どっ、ドキドキって…
そんなこと言われたらあたしの方がドキドキするでしょうが!!
「高遠…?」
「…えっ?あ、ごめん!
のっ、飲み物何買う?あたしも佐久間くんの真似してカキ氷買おうかな〜っ」
「鈴香!」
び、びっくりした。
急に下の名前で呼ぶから…
「なんでそんなに顔赤いの?」
「ひ、日焼け?日焼けしたかな〜あはは〜」
苦手なの、こういう甘い空気。
どうしちゃったの優馬。やめてよ。
「カキ氷はいいから、ちょっと話したいんだけど。」
「…うん」

