俺は授業が終わるとすぐに東京駅へと向かった。
大阪行きの新幹線に乗るためだ。
そう、鈴香の通ってた大学は関西にある。
「優馬!」
「わりぃ、待たせて…あれ?」
「今日の分の仕事、午前中に終わらせちゃった。」
「うわ…さすが雅…」
「じゃ、行こうか」
雅と弥生が俺の分の新幹線チケットを買っておいてくれたので、手間がかからずスムーズに乗り込めた。
「着くのは2時間後くらいかな…
そしたら3時過ぎとかになるね、大学に着くの。過疎ってないといいけど。」
確かに。
午前中だけで終わらせて帰る奴とかもいるし。
「少なくとも、ゼミの教授とかはいるはずだし。雅の言ってた通り、頭使わねぇとな。」