「じゃあ、今日はありがとうございました。」

「何かまた思い出したら話聞かせてください」



「こちらこそ、情報提供少なくてほんとごめんね?鈴香のこと、色々心配してくれてありがとう。」



あのあと、他の話も色々聞いたけど
特に鈴香の空白の時間に触れるような内容ではなかった。


お姉さんでさえ、それしか知らなかったんだ。




俺たちがなにも知らないのも
ある意味当然。



「なんで鈴香は、あたしたちだけならまだしも、お姉さんともあまり連絡を取らなかったんだろ…」


「たしかに…
忙しいにしちゃ、なんか極端だよな?」




電話は出れないにしても、
ちょっとした合間に短文のメールくらい打てたはず…


俺たち3人に、同じ疑問が生まれた。




もしかしたら鈴香は

忙しくて連絡が取れなかったんじゃなくて

わざと俺たちとの連絡を取らなかったんじゃないか。




これが、今俺の考えられる
1番の答え。



こんな答え出したくないけど。