佐久間くんが何考えてんのか知らないけど、2人きりにされてもいつもと何も変わらない。
ただ普段通りにしゃべっておわり。
もう移動し終えました。
自分の席に着きました。
…で?って思うよね普通に。
「セーフ!!!」
と言いながら右手に教科書、左手にプリントを持った佐久間くんが現れた。
先生にプリントを渡し、席つく。
「ねぇ、さっきのなんなの?」
佐久間くんはわたしの席のななめ前。
「ん?なにが?」
「なにがって、プリント忘れたのわざとなんでしょ?あんなことされても別になにも起きないから」
「なーんだつまんなっ。
告白でもしちゃえばいーのにっ。」
「…こっ‼︎? …は!?」
「高遠ちゃんかーわーいー」
そう言って上半身を前へと向き直し、
授業を受ける体制に戻す。
…佐久間め。

