「ご、ごめんなさい…
わたし、なにも思い出せないっ、、」
鈴香は泣き出した。
「あたしになんか謝らないで。
謝るんだったら優馬に言ってよ。
なにも知らなかったとしても、良介さん?のことだって、
なんで優馬に相談したのよ。」
はっと気づいたように、
彼女の目は揺らいでいた。
「良介さんのことは全然わからないけど、昨日優馬から聞いたの。
彼、すごく辛そうな顔してた…
でもそんなこと自分じゃ言えないでしょう?
だから、、だからあたしが、
あなたに全てを伝えようと思ったの。」
「あっ、、あのっ、」
鈴香はもう視点が定まらないような状態にいた。
そりゃそうだ。
きっと今1番辛いのは彼女だから。
知らぬ間に自分を想ってくれる人を傷付けてしまうなんて、そんな最悪なことはない。

