「高2になって、鈴香と阿部くんは付き合いだした。羨ましいほど、素敵なカップルだった。」
あたしはずっと鈴香か憎かったけど。
「ちょっ、ちょっと待って…
あたしが、阿部くんと…??」
「そうよ。結構長く続いてた。卒業するまでずっと付き合ってた。
でもね、卒業してすぐ、あなたと連絡がつかなくなったの。」
今でも脳裏に浮かぶ、優馬の辛そうな顔。
「あなたは優馬の前から姿を消した。4年間も!…そして5年目になって突然、
あなたは現れた。
あなたがいなかった空白の時間、
優馬はずっと苦しんでた、悲しんでた…
あたしなんかじゃ支えきれないほど
深い傷を負っていたの…
だから聞きたいの。
あの数年間、どこにいたの?
優馬を置いて、なにしてたの!?」
思わず感情的になってしまった。
鈴香の肩に手を乗せて
彼女の体を揺さぶってしまった。
鈴香の顔からは、笑顔が消えていた。

