「あの!変なこと聞いて悪いんだけど、
雅ちゃんは阿部くんの彼女ですか!?」
…おお。
いきなり地雷踏んできたなコイツ。
「あなた、やっぱりなにも覚えてないのね?」
「すいません…」
「まぁ、謝ってどうにかなる問題じゃないけど…あなたに真実を話そうと思って今日は来たの。」
「…真実?」
キョトンとした顔をみせる鈴香。
そんな可愛さには負けないわよ!
「あなたが平気なら少し歩かない?
なんだか病院って空気が重たく感じるの。外の空気でも吸って気分転換しましょ。」
あたし、きっと鈴香からしてみたら
嫌味な女だと思われるんだろうな。

