< 雅 side >



勢いで病院に来てしまった、、


大丈夫かな、あたし。



「失礼します…」


看護婦さんに鈴香の部屋を聞き、訪ねることにした。


せっかく来たんだし、顔くらい見たいからね。




「…はじめまして。どちら様ですか?」


鈴香だ。

顔も声も紛れもなく、鈴香だった。



「あたし、高校の同級生だった河野雅。
っていっても覚えてないかっ。」


「あっ、ごめんなさい…」


「ううん。阿部くん、わかるよね?
彼から色々話聞いてて。
卒業以来、会ってなかったから顔が見たくて。突然の訪問ごめんなさいね?」


「あ、阿部くんの…」


「これ、お花。よかったら飾って?」


「ありがとう。」


んー、なんか当時の鈴香と雰囲気変わっててやりずらい…!!


どうやって話を切り出そうかな〜。