次の日、俺は勇気を振り絞って鈴香の病院へと向かった。


4日間くらい来てなかったから、
さすがに悪い気がしたからだ。


良介さんのことはやっぱり信じられないし、悲しい気持ちが込み上げてくる。


でも、そんなことで鈴香に会うことをやめてしまっては、鈴香の中の俺の価値はそこで止まってしまう。


そんなの嫌だ。

例え、友達止まりでも、鈴香の1番でいたい。
そう思った。





「…あれ?雅?」


目の前を通り過ぎ、病院へ入っていった女の人が雅に似ていた。


「…そんなわけ、ないか。」



昨日の今日で会いに来るなんて
ありえねぇよな。

ましてや俺になんの連絡も無しで。