君の隣



「ごめんね??ちょっと友達と野球してたんだけど、、、そいつノーコンでさ」


呆れたように笑う先輩も素敵です、はい。


「そうですか、楽しそうですね♪」


「ははっ うん、楽しいよ~」


すると先輩を呼ぶ声が聞こえた。


「あ、そろそろ俺行くね」


「はい」


「ほんと、ごめんね??あ、名前教えてもらってもいいかな??」


「えっと、高松 優奈です」


「うん、優奈ちゃんね♪ えっと、俺は、、、」


「矢崎先輩」


「えっ、知ってたんだ」


「だって有名じゃないですか」


「ああ、なるほど。でも何かそれ照れるんだけどな(笑)」


はにかみながら「じゃあね」と言って友達の所に戻っていく矢崎先輩。


その後ろ姿を眺める優奈の表情は恋する女の子のそれであった。