「……尚紀くん。 お願いがあるの。」 頭を撫でながら抱きしめてくれてる 尚紀くんに1つだけ、お願いをしてもいいですか……? 「うん、何? 俺のできることなら何でも。」 「あのね…… 少しだけでもいいから、これからも 会えないかな……? 私が治療をして助かる確率は低い。 最悪の場合が起きないって言い切れない。 だから、私に"思い出"が欲しいの。 この世界から消える前に。」