尚紀くん…… そんなことまで見ず知らずの私のために 考えてたの……? 「……ありがとう。 私ね、昨日余命宣告されたの。 もって半年。 どうやって半年を生きていこうって すごく悩んだ。 私には友達なんていないし、 両親も仕事で朝にしか来れない。 ……ずっとこのままで半年を過ごして いくのかなって思うと……」 ……やばい…泣きそう…… 涙を堪えていると 立っていた尚紀くんが私に近づいてきて 優しく抱きしめてきた…