「さきちゃん!おはよー!」
「ちー!おはよう!」

入学式当日。うちは地元の高校にいた。
試験の時はひとりだったけど、ちーたちがいてくれてよかったー!

「ね!クラス見に行こ?」
親友のちかに言われて二人で昇降口にいった。

「あ...別れちゃったね」
クラス分けの名簿を見てがっかりした。
同じ学校の人も全然いないし...
これからどーしたらいいんだよー!

早くも泣きそうになった。
「なに泣いてんのさ。さきちゃん」
は?泣いてねーし?全然泣いてなんかないし!
「クラスが違っても会えるんだからさ!」
「うん。」

うちは1組、ちーは3組だった。
「じゃあね!さきちゃん!」
「うん!じゃーね!」