人に恋する悲しい猫

 
あれから3ヵ月…
 
 
月明かりが頼りのたまり場は凄く賑やかだった。
 
 
「ティア、おまえ人間と話せるって噂流れてるぞ」
 
「…………。」
 
 
母親のいない雨の日に生まれた猫は色んな猫にからかわれていた
 
だが今夜は違う、伝説についてだ。
 
「本当かよティア〜。」
 
「どうせ嘘だろ?」
 
 
100万分の1匹の確率で人間と話せる猫がいるという伝説があった
 
 
「………。」
 
ティアという猫は返事をしなかった
 
 
いや…、したくてもできなかった