時間が止まらないかといつも思う。


頭の上で時計が一個、二個、三個…と時計が鳴っていていつも目覚めが悪い。


しかし、それくらいの数がなければ起きられない自分が憎い。


一度布団にもぐって耳の無駄な音が入らないようにする。


それに負けじとガンガン鳴る時計に反抗するにもどうにもならなく、布団から跳ね起きた。


渾身の力を込めて時計の頭を叩く。


時計はすぐに大人しくなり、黙ってあたしに視線を送っているようだ。