「マジで?」 すんなりお弁当を差し出したわたしを、一条君はビックリしたように見つめる。 「え、うん?いいよ。わたしが作った物だから、味は保証出来ないけど……それでも良ければ」 そう言って小さくはにかんだ。 こんなことになるなら、もうちょっとちゃんとした物を作って来るんだった。 今日のおかずは卵焼きとウインナーと、昨日の夕飯の残りのハンバーグ。 それと、プチトマトだけ。