「いらねぇよ!」
「で、でも……」
それじゃあ、お昼ご飯抜きってことだよね……?
あ、お弁当じゃなくてパンの方が良かった?
でも、このお惣菜パンは……。
「テメーがくれるもんなんていらねぇよ」
ついにライ君はプイとそっぽを向いてしまった。
つくづく嫌われてるなってことを実感する。
まぁでも、そこまで言うのなら……。
これ以上しつこく言っても、迷惑にしかならないよね。
そう思ってお弁当を引っ込めようとした時、不意に一条君と目が合った。
獲物を狩る狼のような野生的な目。
明らかにみんなとは違うオーラを放つ彼に、思わず釘付けになる。
……カッコ良い。
「おい」
「へっ?」



