顔を引きつらせて笑顔を作り、なんとかそこをやり過ごす。 そして、一番奥にある教室の前まで来たわたしは、遠慮がちにドアをノックして恐る恐る扉を開けた。 「あれ?琉羽ちゃん……?」 すると、わたしにいち早く気付いたレオ君が、昨日と同じ爽やかな笑顔を見せてくれる。 る、琉羽ちゃん……? まさか、レオ君に名前で呼ばれるなんて。 あ、いけない。 それよりも。 「あ、えっと……!よ、用事があって」 中をキョロキョロ見回して、ド派手な金髪をしたライ君を探す。 あ! いた!