「またテメーかよ!」
金髪のライ君は鋭い眼光でわたしを睨み付け、心の底から震え上がりそうなほどの怒声を浴びせた。
「ごご、ごめんなさい……っ」
本当にごめんなさい……!
すみません
すみません
すみません……!
心の中で必死に謝る。
だってもう、怖すぎて。
半泣き状態になりながら必死に謝った。
だけど、鋭い視線をひしひし感じて。
嫌われているんだってことがわかるから胸が苦しい。
……っ!
「あ、あの……っ。これって……もしかして」
ふと下に視線を落としたわたしの目に、ペチャンコになったパンが映った。
確か、さっきわたしが踏んじゃったんだ……!



