わかってないって、なにが? さらに首を傾げる。 頭の中にはハテナマークがいっぱいだった。 「うちの食堂のカレーパンは数量限定で、人気があるからダッシュで行かないと買えないんだよ?」 「えっ?そうなの?なら、授業が終わったらダッシュで行って来るよ」 未だに心配そうに瞳を揺らすゆらちゃんに、笑顔でガッツポーズをして見せる。 「はぁー……」 わたしの言葉に、ゆらちゃんは大きなため息を吐いた。 一体、なんだっていうんだろう。 どうしてそこまで?