呆れ顔の一条君の顔は、時間が経つにつれてどんどん険しくなっていった。



「お前、マジでどうしようもねぇな」



……うっ。


それは、自分でも十分承知しております。


だからこうやって教わっているわけで。



「す、すみません……」



萎縮して小さくなる。



どうしてこんなに頭が悪いのか、自分のDNAを呪いたいよ。



だけど、お兄ちゃんとお姉ちゃんはすごく頭がいいし……。



どうしてわたしだけ、こんなにもバカなんだろう。