近付いて来る度に彼らの声が鮮明に聞こえて来た。 「テメー、わかってんだろうな!?あぁ!?」 「うっせーなー。弱い奴は引っ込んでろ!」 「んだとこらぁ!」 「あぁ!?やんのか!?」 教室の前を通りかかった時、中で誰かが喧嘩をしてたようで、言い合う声が聞こえた。 ガッターン!!! 何かを蹴り飛ばしたような音に、体がビクッとなる。 ひぃっ。 こ、怖いよぉ。 誰か……! まさに一触即発のムードとでも言いましょうか……。