か、可愛い……!? 「んっ……」 クスッと笑ったかと思うと、一条君は一瞬でわたしの唇を奪った。 突然の出来事にビックリして、目を見開く。 目を閉じている余裕なんて、この時のわたしには全然なかった。 唇は少し触れただけですぐに離れたけど、ドキドキだけはいつまでも収まらなくて。 「なななな、なにするの……っ!」 恥ずかしさから、思わず噛み噛みでそう言っていた。