「優等生なのに5点か……」
「5点な」
「5点ね」
うー!
5点5点って連呼するのはやめてーっ。
恥ずかしすぎて穴があったら入りたい。
だけど進級がかかってるわたしとしては、このまま簡単に引き下がるわけにはいかない。
「お願いします!優等生なのは見かけだけで、真面目なんかじゃないんです!周りが勝手に言ってるだけで」
「エセ優等生なんです!」
話し出すと止まらないのがわたしのいつもの癖。
今日は何が何でもって意気込んでるから、余計に止まらなくなる。
「大体優等生だなんて誰が言い出したのか知らないけど、わたしは迷惑してるんですっ!全然そんなことないのに!」
一気にそこまで言うと軽く息切れがした。
ここまで熱くなるのは久しぶりかも。



