オシャレやメイクだってバッチリするんだと思う。


可愛く見られたいから……。



わたしだって……好きなのに。


一条君は、あれからわたしを避け続けたまま話すことさえしてくれない。



話しかけたわけじゃないけど、廊下ですれ違ったりすると逃げるようにわたしの前から立ち去るし、話しかけるなっていうオーラが発せられているように感じて、声をかけるのがためらわれた。



それでも、いつも遠くから見つめていた。


旧校舎はこの春休みに取り壊されてしまったけれど、全然諦めることなんか出来なくて。



今もこうして、やり切れない想いをどうすればいいのかわからずにいる。