「一条君と同じクラスだなんて、めちゃめちゃ気合い入っちゃう〜!」 「だよね〜!すっごいカッコ良いし〜!」 どこかからそんな声が聞こえて、わたしは胸を痛めながらそっと目をやった。 そこには髪の毛を派手に巻いて、メイクをバッチリ決めている派手な女子のグループがいて。 みんなキャーキャー言って、頬をピンク色に染めていた。 そうなのです。 新しいこのクラスには、一条君がいるから。 だからみんな、浮足立っている。