ベッドに横になりながら、片手でウサギの編みぐるみを持ち上げてマジマジと見つめる。
出会った頃から、変な奴だと思っていた。
そんな琉羽に勉強を教えてほしいと言われた時は驚いたけど、今だから言えるのはあいつだから教えようって気になったってこと。
これが他の女だったら、ひどいことを言って冷たく突き放していただろう。
そう、琉羽を突き放したあの時みたいに。
そうしなかったのは、心の奥底にこいつのことをもっと知りたいっていう気持ちがあったからなのかもしれない。
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