ウサギの編みぐるみを拾って家に入った。 このウサギを見ていると、入学してすぐに琉羽に出会った時のことが鮮明に頭に浮かぶ。 ーーーーーーーーーー 「あー!!ダメ!」 入学してから数日、廊下を歩いていると突然大きな声が聞こえて来た。 それが俺に向けられた言葉だとわかるのに数秒かかり、気付いた時には足に何かを踏み付けたような妙な違和感が。 「あー、わたしのモケちゃんがー!!」 モ、モケちゃん……?