な、なんでいきなりガラスが割れるの?


跡形もなく粉々に飛び散ったガラスを見て、ガクガクと膝が震える。


だけど周りを見渡してみても誰もいないし、気配すらしない。



な、なんなの!?


まさかっ!


これが噂に聞くポルターガイストってやつ……!?


こ、怖いよー!



「うー……もうやだ、帰りたい」



壁にはスプレーで書いた変な落書き。


廊下に投げ出されたたくさんの机。


いかにも乱闘しましたって感じで、余計に恐怖心が増して行く。



絶対ここ、同じ敷地内じゃないよ……。


異次元だよ。


怖すぎるから!



「きゃあ」



「ひゃあっ」



警戒してしまい、少しの物音にも過剰に反応してしまう。



そして



不良君達の巣だと言われている3階に到着した時には、ヘロヘロに疲れ切って倒れてしまいそうだった。