ど、どうしよう……。
いくら隣町の族だからとはいえ、この辺をよく知らないわたしにはあまりにも不利な状況。
このままじゃ、確実に追い付かれる。
そう思ったわたしは、フェンスに足をかけた。
悪いと思いつつ、よじ登って中に入る。
昔の日本庭園の赴きがあるそこは、大きな池と風車があって、池には鯉が泳いでいた。
更には松の木が何本もあって、綺麗に手入れされていた。
ビクビクしながらゆっくり歩き進んで行くと、昔風の大きな民家と、それよりも少し小さめのプレハブが見えて来た。
すごいっ!
一条君の家も大きいと思ったけど。
この家も負けてない。



