「うっ……」
反動で勢い良く開いたドアは、銀髪男の顔面に直撃して、うめき声と共に地面に倒れ込んだ。
その隙に体勢を立て直したわたしは、なりふり構わずに車を飛び出して全力で駆け出した。
「待て……!テメー」
後ろから慌てる声が聞こえたけど、振り切るように頭を振って考えないようにした。
とにかく、今は逃げ切ることだけ考えよう!
バイクが通れなさそうな細い路地を見つけ、そこを全力で駆け抜ける。
この辺の地理はわからないけど、無我夢中で走り続けた。
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