それにつられて、周りの派手な人達も一緒になって笑っている。 すごく嫌味っぽくて、感じの悪い笑い方で。 「性格が悪い一条には、そういうオンナが似合ってる。見るからにそうじゃないお前とは、微塵も釣り合ってねーし」 ーーグッ 悔しくて、思わず拳を握り締めた。 そんなことないっ! 「高校でもケンカばっかしてるって噂だし、そのうち退学にでもなるんじゃね?」 「ぎゃはは!それマジウケるっす!」 拳がプルプル震えた。 わたしのことは何を言われても構わない。 だけど。