銀髪の人は1番派手なバイクに乗ってて、一目見ただけでも震え上がりそうなほど怖かった。 バイクから降りると、黒いオーラをまといながらわたしの方へゆっくり歩み寄って来た。 恐怖と緊張で体が震える。 初めて一条君を見た時も怖いと思ったけど、それとは比べものにならないくらい邪悪なものを感じる。 上から下まで舐め回すように見られて、居心地の悪さを感じたわたしは、思わず少し後ずさった。 当然だけど、恐怖から返事をするなんて出来るわけがない。