「とにかく、何もしちゃダメ!わかった?」 そう言われて、小さく頷く。 とにかく打つ手はないし、溜まり場を探すっていう危険なことはやめるとして。 ゆらちゃんには悪いけど、わたしは密かに次のことを企んでいた。 とにかく、一条君と会って話がしたい。 突き放されたけど、迷惑かもしれないけど、もう一度会って話がしたい。 だから、ゆらちゃんには悪いけど……。 でもそれは、心配するような危険なことじゃない……はず。 ただ、一条君の家に行ってみるだけだから。