ヤンキーで 派手で 不良で……。 上げるとキリがない。 えーいっ、こうなったら……! 「い、一条君に……お、お願いがあって来ました!」 顔を見ながら言える自信がなかったので、手元を見るように顔を俯かせる。 “なんだなんだ”と周りのギャラリーが騒ぎ出すのを聞いて、言葉に詰まりそうになりながらも続ける。 「えっとですね……あのっ!お願いというのは────」