ゆらちゃんは色んなことに敏感で、小さなわたしの変化にもすぐに気付いてくれる。 もしかすると……元気がないわたしを心配して、今日も誘ってくれたのかな。 言いたいことをズバズバ言うゆらちゃんだけど、本当は優しい人なんだってことは、わたしが一番よく知ってる。 「ありがとう。実はね……」 だからこそわたしは、今まであったことを正直にゆらちゃんに打ち明けた。 一条君を好きになったこと。 もう、関わるなと言われたこと。 昨日のレオ君の言葉。 ゆらちゃんは、黙ったままわたしの話を聞いてくれた。