「琉羽ちゃん?」 「えっ?」 駅近くにあるスーパーに行き、目的の牛乳を買い終えたわたしは、ちょうどスーパーから出たところで声をかけられた。 「買い物?」 「あ、はい……」 思わず声が小さくなる。 そこに居たのは、レオ君とライ君だったから。 レオ君はまだしも、ライ君はきっとわたしのことを嫌っている。 それにこの前、旧校舎で一条君に冷たくされるわたしを見ていたはずだし。 なんだか気まずかった。