誰かに認めてもらえることが、こんなにも嬉しいだなんて。 頑張って良かった。 諦めなくて良かった。 こうしてお母さんに認めてもらえたのも、勉強を教えてくれた一条君のおかげ。 感謝の気持ちでいっぱいなのに、お礼を言うことも許してもらえないなんて悲しすぎる。 『もう、関わるな』 一条君の言葉が、今でも胸の奥深くに突き刺さったままだ。 どうして、こんなことになっちゃったんだろう。