おずおずと彼の顔を見上げると、思いっきり目が合ってギクッとした。 レオ君は心配そうに、ライと呼ばれた金髪君はムスッとしながら、みんながわたしに注目する。 「一条君って人なんですけど」 まさか、一条君ですか? そうは聞けなかった。 肯定されてしまうと、心臓が縮み上がって押し潰されそうだったから。 それだけのオーラと迫力を彼は持っていた。 「ならもう目的は達成だね」 レオ君が優しく笑う。 そしてゆっくりとわたしの隣にしゃがみ込んだ。