「何やってんだよ?」 そんなわたしに声をかけて来た一条君。 険しい顔で、ギロッと睨まれてしまったことに焦りを感じた。 「いや……今日も勉強するのかなって……」 どことなく低い声は、怒っているようにも感じて。 思わず声が小さくなった。 「お前ならもう大丈夫だろ。今後、一切俺には関わるな」 「えっ……?」 冷たく言い放たれた言葉に、鼓動がドクリと鳴る。 どうして突然そんなことを言われたのか、わけがわからなかった。