テンパって頭がうまく回らない。 ひぃーっ。 「何の用?」 「えっと……あのっ」 小さくなりながら思わず俯く。 そして手に握った物を見てハッとした。 そ、そうだっ!! 思い出した! 人を探しに奥の教室に行こうとしている途中だった。 待って……。 さっき誰かが彼のことを一条って言ってたような 言わなかったような……。 まさかまさかっ! こ、この人が……っ!? 「ひ、人を探してまして……」