「琉羽が大丈夫そうにしていられるのも、一条のおかげってわけね。認めるよ」



軽くため息を吐きつつ、ゆらちゃんは言った。



認める……？



「琉羽の言う通り、一条はそこまで悪くない奴だったてわけだ」



ニッコリと微笑むゆらちゃん。


いつもは、一条君と関わるわたしを心配そうに見てたのに。


認めてくれたの？


一条君のことを。



「ありがとう！ゆらちゃん、大好き！」



嬉しくて、思わず抱き着く。



「はいはい。単純なんだから」