い、言った! 言って……しまった。 好きって。 一条君が好きだって……! 人生初の告白をしてしまった。 一条君の顔を見ることが出来ない。 そらした視界の端に、明るいブラウンの髪が映って。 胸の高鳴りが、どんどん激しさを増して行く。 ど、どうしよう……。 は、早く何か言って……! でも、何も言わないで欲しいとも思う矛盾した心。 なにを言われるのか、不安と緊張で仕方ない。