「だ、大丈夫だよ!一条君のことを知れて、嬉しいんだよわたしは」 そのまっすぐな瞳から逃れることは、どうやったって出来ない。 だからかな。 ついつい、本音がこぼれる。 「お前……あんま思わせぶりなことばっか言うなよ。バカじゃねーの」 ーードクッ 真剣な瞳に真剣な声。 一条君は、わたしが本気で言ってると思ってない? だとしたら、すごくショックだ。 「お、思わせぶりじゃないよ……?わたし……一条君のことが、好き、だから」 顔が真っ赤になって行くのがわかった。