「ねみー」 窓の外を見ると、夕焼けに染まったオレンジの空が視界に入って。 「ご、ごめんねっ!遅くまで!」 お昼から、集中して何時間もぶっ通しでやってたことに今気付く。 休憩もせずに、わたしに付き合ってくれた一条君は、本当に疲れたのか目を閉じて今にも寝てしまいそう。 「こんな時間までありがとう」 バカなわたしの為に、ここまでしてくれた一条君には感謝しかない。 「べ、別に」 満面の笑みを浮かべて言うと、一条君は目を見開いてわたしを見た後、気まずそうにそっぽを向いてしまった。